スペイン語で「ポルボ」は粉、「ロン」は、ぽろぽろとくずれるという意味。その名の通り、独特の食感をもつ南スペイン、アンダルシア地方の郷土菓子です。ちなみにこの菓子を口に入れ、くずれる前に「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えることが出来た人には幸せが訪れるとされ、「幸せを呼ぶお菓子」という別名もあるそうです。
このポルボロン、一見するとただのクッキーの様に見えますが、ほろほろとした食感を出すために大変な手間がかかっています。まず最初に小麦粉に含まれるグルテンを壊すために130度で1時間半程粉を焼きます。途中何度もオーブンから取り出して粉にまんべんなく熱が通る様にかきまぜることも忘れてはいけません。グルテンが上手く壊れてくれないと、クッキーの様なサクサク感が出てしまったり、粉がショリショリして口どけが悪くなったりします。また、焼きあがった粉に油脂を混ぜていくのですが、混ぜ方が悪いとやはり、ポルボロンの繊細な食感を生み出すことが出来ません。見た目はシンプルですが、本当に繊細で手間がかかるお菓子です。

このポルボロンは知る人ぞ知るお菓子で、中には半年以上前から待ちわびている方もいらっしゃいます。冬の乾燥した気候はポルボロン作りにもってこいとされています。
もろさが持ち味のデリケートなお菓子「ポルボロン」をぜひお試しください。